2025/9/28

学力の土台『語彙力』は家庭で育つ

 

最近、「語彙力」という言葉をいろいろな場面で耳にするようになりました。

語彙力はテストの点数のように

すぐに結果として見えるわけではないのですが、

実は思考力・表現力・読解力など、

すべての学力の土台になる力だと考えています。

 

この語彙力、

私の経験上、家庭でのちょっとした会話や日常の習慣の中でこそ、

自然に豊かに育まれていくと感じています。

今回は、私が実際に実践してきた

語彙力を伸ばすための5つの方法をご紹介します。

 

① とにかくたくさん会話する

「今日、学校どうだった?」だけで終わらせず、

そのあともう一歩だけ、

会話を広げてみるのがおすすめです。

たとえば…

  • 「それって、どう思ったの?」

  • 「先生はなんて言ってた?」

  • 「前も似たようなことあったっけ?」

こんなふうに問いかけることで、

子どもは自分の気持ちや考えを

言葉にする練習ができると思います。

 

② 親は聞き役にまわる

つい親のほうがたくさん話してしまうこと、

ありますよね。

でも、子どもが話す時間をしっかり確保することが、

何より大事だと思います。

「へぇ〜」
「それで?」
「なるほど〜」

など、短いあいづちを意識的に入れるだけで、

子どもはテンポよく気持ちよく話してくれるようになります。

 

③ 本や新聞を目に入る場所に置く

「本を読む子になってほしい」と思っても、

なかなか自分から本を開いてはくれません。

そんなときは、リビングや食卓など、

家族が集まる場所に本や新聞を

さりげなく置いておくのがおすすめです。

 

ふとしたときに手に取りやすくなり、

「読むこと」が日常の一部になっていくと思います。

また、気になりそうな話題を見つけて、

「これ、見て見て!」と

話しかけるのも効果的かと思います。

 

④ わからない言葉は一緒に調べる

「それってどういう意味?」と子どもに聞かれたときは、

大チャンス!

一緒に辞書を引いたり、

スマホで調べたりすることで、

その言葉が「自分の知っている言葉」へと

変わっていきます。

「わからないままにしない」という習慣は、

語彙力を伸ばす近道になると思います。

 

⑤ 日常会話にちょっと難しい言葉を混ぜる

いつもの会話に、

ほんの少しだけ「大人っぽい言葉」を

混ぜてみるのも効果的です。

たとえば…

  • 「空、すっごい壮大だったね」

  • 「その話、ちょっと切ない気持ちになるよね」

  • 「その行動はすごく誇らしいと思うよ」

文脈の中で自然に使われた言葉は、

子どもにとってもスッと入ってきやすく、

知らないうちに語彙が増えていくと思います。

 

 

言葉の力はきっと、

子どもの未来をひらく大きな力になってくれると思います。

ご家庭でのちょっとした習慣が、

一生ものの力につながると感じています。

塾や学校での勉強をより深めるためにも、

まずは家庭の中で「ことばのやりとり」を楽しんでみてください。