2025/7/16

私に言われたわけではなく

 

ここのところ、

授業が始まる前の小6クラスの教室の様子が変りました。

いままでこの時間といえば――

友達と談笑したり、

お気に入りのゲームに夢中になったり、

スマホで動画を見たり、

そんな様子が日常です。


ところが最近は違います。

静かに机に向かい、

ドリルやノートを広げて、

もくもくと学校の宿題に取り組んでいるのです。

数人だけではありません。

教室にいた多くの子が、

それぞれ自分のやるべきことに集中している様子です。

「おぉ…」と内心感動しながら、

そっと教室の隅から見守っています


きっと何かきっかけがあったのでしょう。

ある子が率先して机に向かったのかもしれませんし、

授業の内容をもっと理解したいと思った子が、

「今やれることをやろう」と思ったのかもしれません。

 

そして、その姿勢が周りに伝わり、

少しずつ、

でも確実に教室全体の空気が変わっていった――

そんな風に感じます。

 

 (この写真を撮った時にはまだ3人しかいませんが、このあと来た多くの子たちも学校の宿題をやり始めました。)

 

 

何より私が驚いたのは、

彼らが私に言われたわけではなく、

自分で考えて動いていたということです。

遊びたい気持ちもきっとあるはずです。


でも、「今できることをやっておこう」

そんな意識が伝わってきます。

 

これこそ、隙間時間の有効活用

そして何より、自主性の芽生えです。

 

小学生というと、

まだまだ幼い印象を持たれがちですが、

大人顔負けの集中力と判断力を感じます。

中学生にも見習ってほしい姿勢です。

 

塾という場所は、

ただ勉強を「教える」場所ではなく、

「学び方」を身につけていく場所でもあるはずです。

 

もちろん、毎日ずっと集中し続けるのは難しい。

時には疲れて気が緩むこともあるでしょう。

でも、こうした小さな変化の積み重ねが、

確実に彼らの成長につながっていくのだと思います。

子どもたちの中には、

こうして静かに、

自分の「やるべきこと」を選んで

行動できる力が育ってきています。

私たち大人ができるのは、

その変化の芽を見逃さず、

そっと応援してあげること。

 

私も改めて「学ぶ力」の可能性を感じさせてもらいました。

今日もまた、子どもたちに教えられています。