2025/12/20

サンタクロースはいるの?

 

もうすぐクリスマス。

昔はこの時期になると、

「サンタクロースっているの?」

と聞いてくる子がよくいました。

 

でも、最近はめっきりいなくなりました。

時代が変わったのか、情報があふれすぎているのか…。

少し寂しい気もします。

 

そんな質問を受けたとき、私はいつもまずこう聞き返していました。

「サンタクロースって、どんな人?」

その子が思い描くサンタ像を聞いてから答えるようにしていたのです。

 

 

「クリスマスにプレゼントをくれる人」

「じゃあ、いるね。

お父さん、お母さんもサンタなんだよ。」

 

「子どもたち(他人)にプレゼントを配る人」

「じゃあ、いるね。
施設の子支援を必要としている子にプレゼントを届けている人たちは、まさにサンタだね。」

 

「赤い服を着て、子供たちにプレゼントを配る人」

「じゃあ、いるね。」

 

「赤い服で、太ってて、白いひげのプレゼントを子供たちに配るおじいさん」

「じゃあ、いるね。」

 

「赤い服で、太ってて、白いひげで、トナカイのそりで空を飛んできて子供たちにプレゼントを配るおじいさん」

「うーん、空を飛ぶところはちょっと盛っちゃったかな。
物理的には難しいけど、そこを除けばいるよね。」

 

こんなやり取りをしていた頃を、

ふと懐かしく思い出しました。

 

子どもたちの「サンタはいるの?」という質問には、

その子の世界の広さや優しさがにじみ出ていて、

答えるこちらも温かい気持ちになったものです。

 

今年も誰かの心に、そっとサンタが訪れますように。

メリークリスマス!