2024/4/17
塾の日々
よもやま話

英会話を習わせてきたのに
 
「小さなころから英会話を習わせているのに、
 
英語のテストはあまりできないんです。」
 
という中学生の御父兄様から相談を受けることがあります。 
 
 
 
私たちは、英語は話せなくても
 
日本語ならぺラペラです。
 
では、国語のテストで必ず100点が取れるでしょうか。
 
むしろ、国語は苦手、特に国文法は苦手
 
という人が結構多いのが実際のところです。
 
それは、なぜなのでしょう？ 
 
 
 
それは、
 
「話す」「聞く」 と
 
「読む」「書く」 は、
 
別物だからです。   
 
 
 
英語に至っては、なおさらです。
 
日本語より、文字を見たり、文字を読んだりの時間が少ないのですから当然です。
 
ですから、英会話が多少できても、
 
英語のテストができないということは不思議なことではありません。 
 
 
 
また、親も子も、 「英会話を習っているから」 という気持ちが、
 
地道な学習や練習の妨げになっている場合もあります。
 
中1ぐらいの内容なら努力なしでも対応できるでしょうが、
 
学年が上がっていくごとに、
 
漢字と同じように、
 
練習しないと書けない英単語も増えてきます。
 
また、単語量も増え、会話ではあまり使わないような文法も出てきます。   
 
 
 
会話ならちょっとおかしくても、
 
相手が内容を汲み取ってくれますから、
 
会話は成立しますが、
 
テストでは、不正解となり、得点になりません。   
 
 
 
会話は相手に言われてことにすぐ答えなければならないのに対し、
 
英語のテストでは、即答しなくても考える時間があります。 
 
 
 
つまり、 「英会話」と「英語のテスト」は
 
似て非なるもの
 
と割り切って考えるべきでしょう。