2022/11/4

10月1日の調査結果を受けて

 
令和5年度埼玉県高校入試、
 
第1回進路希望状況調査(10月1日現在)の
 
結果が発表されました。
 
詳しくはこちら
 
 
ご存知の通り、10月1日の調査は、
 
多くの生徒が、「実際に受検する高校」というよりは、
 
「行きたい高校」を記入するため、 人気調査とも言われています。
 
 
この数字と今年の春の入試の倍率を比較しても意味がありません。
 
倍率が高いと思えばギリギリの子はワンランク下の高校を検討していきますし、
 
倍率が低いと思えば挑戦してみようという子が増えていきますので、
 
この数字はこれから変化していきます。
 
 
せいぜい、昨年の同期(昨年10月1日現在の数字)と比較し、
 
今年の方が低ければ、最終の確定倍率も低くなるかな、
 
今年の方が高ければ、最終の確定倍率も高くなるかな、
 
と思う程度にしておいた方がいいです。
 
それでも、そうならないこともありますので、
 
あくまでも参考程度にしておきましょう。
 
 
例えば、本庄高校。
 
下のデータは、年度、10月1日倍率、最終確定倍率 の順です。
 
2019年 1.70 1.15
2020 1.35 1.14
2021 1.44 1.27
2022 1.49 1.13
 
 
2019年に比べ2020年は10月調査で大きく減ったので、
 
最終確定倍率も低くなるかなと思ったら、あまりかわらない。
 
2021年は2019年より10月は低かったのに、最終確定倍率は高かったり、
 
2022年は2021年より10月は高かったのに、最終確定倍率は低かったり。
 
結構わからない。
 
こういうこともあるのです。
 
 
したがって、この倍率の発表を受けて、
 
倍率が高いからなどと言って、
 
すぐに志望校を下げないほうがいいですね。
 
倍率はどう変わるかわかりませんから。
 
それに、
 
今、志望校を合格できるところに下げてしまうと、どうしても気持ちが緩みます。
 
すぐに必死に頑張っている子に抜かれ、
 
下げて変更した志望校にも合格できないことになりかねません。
 
ですから、受験生は今から合格できるところに志望校を変更せずに
 
ギリギリまで頑張り続けましょう。
 
(上げて頑張る場合の変更は問題ありません)
 
 
 
ちなみに、近隣の普通科の今回の発表された倍率を一部ピックアップ。
 
学校名、①今回倍率、②昨年10月倍率、③今春最終確定倍率の順です。
 
        ①    ②   ③  
熊  谷  0.99  1.04→ 1.10 
熊谷女子  0.99  1.05→ 1.08
熊谷西(普)1.62  1.51 1.13
本  庄  1.22  1.49→ 1.13
深谷第一  1.43  1.69→ 1.15
鴻 巣(普)1.29  1.35→ 1.08
 
 
ここ数年の熊谷高校、熊谷女子高校の低倍率は深刻ですね。
 
受験する側からするとありがたいことですが・・・。