2026/8/16

記憶の室蘭をたどって

 

先月、おまつり休みを利用して、

私の生まれ故郷である北海道・室蘭へ行ってきました。

 

きっかけは、ある御父兄様とお話ししていたときに

「私も室蘭に住んでいたことがあるんです」 と

教えていただいたことでした。

地理の授業で室蘭が出てきた際、

私が室蘭の生まれであることを塾生に話したことがあり、

そのことを塾生が御父兄様に伝えてくれたとのことです。

 

しかも、住んでいた町は私の祖父母が暮らしていた町と同じ。

私自身もその隣町に住んでいたことがあり、

思いがけず懐かしい地名が次々と出てきて、

話は大いに盛り上がりました。

その懐かしさに触れたことで、

「久しぶりに行ってみたい」という気持ちがふくらみ、

今回の室蘭訪問に至りました。

 

室蘭は祖母の葬儀以来ですからおよそ20年ぶり。

さらに、私が小学校一年生まで暮らしていた自宅周辺に至っては、

実に54年ぶりの訪問でした。

卒園した幼稚園はきれいになって今も残っていましたが、

小学校はすでに廃校となり、校舎も跡形もなくなっていました。

かつて暮らしていた家も当然ながらもう存在しません。

 

室蘭の街並みも、やはり時代の流れとともにその姿を変えており、

大きな道路や橋が新しく建設されていました。

それでも、旧道などところどころに「ああ、ここは〇〇だ」と

懐かしさを呼び起こす場所が残っていて、

記憶の中の室蘭と重なる瞬間がありました。

ただ、当然のことながら、

当時の風景とは少し違っていて、

どこか寂しさも覚えました。

 

半世紀の歳月を経て、

自分の原点に立ち返ることができたことは、

あらためて歩んできた道を見つめ直す時間となりました。

 

 子供のころ、このSLはまだ走っていました。

 後ろに見えるのは旧「室蘭駅」駅舎です。(登録有形文化財)