2023/6/2

語彙力を高めよう

 
5月28日のブログの国語力の話の続編。
 
今の子供たちに関しては
 
語彙力の低下を感じています。
 
 
「異なる」という言葉の意味がわからなかったのです。
 
問題が「異なるものを選びなさい。」となっているのに
 
同じものを選んでしまったのです。
 
「はっ!?」って思いますよね。
 
「異なる」の意味は、
 
「同じ」という意味だと思ったというのですから驚きです。
 
それが一人じゃないんですよ。
 
複数人いたんです。
 
 
 
そういえば、「適当」の意味をはき違えている子もいましたね。
(その話はこちら
 
 
 
 
最近では、
 
「もっぱら」「あいにく」「朝飯前」「容易」「紙一重」
 
を知らない子が多かったですね。
 
ですから、
 
「いささか」「よしんば」「しばしば」
 
とかになったら、
 
もう壊滅的。
 
 
だいぶ前の話ですが、中3生の授業で
 
「よしんば先生が言ったとしても・・・」
 
という文に対して、
 
「よしんば先生って誰ですか?」と聞かれましたからね。
 
名字だと思ったようです。
 
 
 
今の子は
 
新聞、書物などはもとより、
 
漫画すら読まない子が多いようです。
 
勉強でなくても、これらのもので語彙力はつけられるのですが、
 
スマホやゲームが中心。
 
読書好きの子は
 
語彙力もあり、文字を読み慣れていますから、
 
国語の読み取り能力がやはり高い。
 
作文を書かせてもいろいろな言い回しを知っているから上手い。
 
 
 
それに対して、語彙力のない子は、
 
言葉自体をあまり知らないので、
 
文章を読んでも何を言っているのかも理解できず、
 
作文の表現能力も低い。
 
 
 
昔から本を読むことは推奨されていますが、
 
読書は、語彙力、表現力が付くだけでなく
 
知識も身につきますから、間違いないですね。
 
  
 
 
また、親、祖父母、先生など、大人との会話でも
 
語彙を増やしたり、言い回し、表現力も鍛えられます。
 
テレビを見るのもいいのですが、
 
わからない言葉、表現があっても、
 
自分で調べようとはしませんから、会話に比べると劣ります。
 
大人との会話では、
 
子供のわからなそうな表情などから
 
すぐにその言葉の意味を教えたり、補足したりすることができます。
 
ですから、こちらの方が語彙力アップには良いでしょう。
 
 
さらに、
 
子供がわからない言葉に出くわしたら、
 
すぐに辞書を引いたり、スマホで調べる習慣をつけさせるとよいですね。
 
 
 
つまり、親の行動で、語彙力は高められると言えるでしょう。
 
語彙力が高まれば、国語力がアップし、
 
数学、理科、社会、英語の成績にも良い影響を与えることになるのです。
 
 
 
お父さん、お母さん、
 
SNS や ゲームばかりでなく、読書をさせましょう。
 
読書とまではいかなくても、漫画でもいいから読ませましょう。
 
知らない言葉に疑問を持つ習慣をつけましょう。 
 
そして、
 
お子さんといっぱい会話をしましょう。