2024/12/28

何億光年、輝く星にも・・・

 
理科の天体の授業を行っていて思い出すのが、
 
山口百恵さんの最後のシングル曲の
 
 
(旭化成のCMでも使われていましたね)
 
 
この歌の出だしの
 
 
「♬ 何億光年 輝く星にも寿命があると
 
教えてくれたのはあなたでした。」
 
 
最初に聞いたとき、
 
「はっ!?」と思ってしまいました。
 
だって、「光年」って時間の単位ではなく、
 
長さの単位ですよね。
 
1光年は光が1年で進むことができる距離。
 
つまり、1光年≒9兆5000億Km。
 
地球を2億周以上もする距離です。
 
 
今は、
 
「何億光年(も離れたところで)輝く星にも寿命があると・・・」

と解釈しています。
 
 
 
私たちが見ている夜空の星の光は、

過去の光。
 
例えば、今の時期きれいに見ることができるオリオン座。
 
 
 
このオリオン座の中で最も明るい星のリゲル。
 
このリゲルは地球からの距離が約860光年です
 
つまり、860光年前に出た光が、
 
いま私たちの目に飛び込んできていることになります。
 
今見ているリゲルの姿は860年前のもので、
 
過去の姿を見ているのです。
 
 
 
860年前と言ったら、
 
西暦1164年。
 
まだ、鎌倉幕府が開かれる前の
 
平安時代ということになります。
 
その時の光を、過去の姿を、見ていると思うと
 
なんだかロマンがありますね。
 
 
 
ということは、
 
仮に100年前に大爆発を起こしていても、
 
その様子を見ることができるのは
 
今から760年後ということになりますね。
 
なんだか不思議な話です。